もともと年賀とは年始あるいは年令などといって、新しい年に親戚、知人、近隣の家を訪れて祝賀の挨拶を述べることでした。さらにそのもとは本家や親元に一族、一家が集まり夜を明かして正月の神・歳神を迎える儀式でした。それが、明治に始まった郵便制度が普及するにつれ、年賀・年始回りは減少に向かい、訪問を伴わない年賀状を送りあう風習が生まれたのです。
現在、年賀状を出す人が減ってきていますが、実際には年賀状を出す習慣に大きな打撃を与えるには至っていないようです。やはり、年の初めにあたり、なにか人と挨拶をかわしたい、新しい気分を共にもちたいという思いは衰えていないようです。
出典:知らなきゃ恥ずかしい日本文化
前のページへ戻る
神奈我良HOMEへ戻る