古事記日本書記万葉集お伽草子民話今昔物語

浦島太郎

昔、昔あるところに浦島太郎という者が住んでいました。太郎は、毎日沖へ出ては釣り糸を垂らしていました。ある日のこと、浜辺を歩いていると一匹の亀が子供達にいじめられていました。太郎はかわいそうに思い、亀を助けてやりました。それから数日後、一人の女の人が舟で浜に漕ぎ寄せて、「自分は、姫の使いとして浦島太郎さんを迎えに来ました。亀を逃がしてくれたお礼をしたいと申しております。」と言いました。


そこで太郎は、使い人と舟に乗り大きな宮殿に迎えられます。時がたつのも忘れて遊び、夢のような毎日を過ごしてあっという間に3年の月日が経ちました。太郎はだんだん、残してきた両親が心配になり帰りたくなってきました。姫は、実は自分が太郎に助けられた亀であったことを明かし、「浦島太郎さん、もし困ったことがあったら、この箱を開けなさい。」と言って、玉手箱を手渡します。


もらった玉手箱を手に、太郎は元住んでいた浜にたどり着きますが、様子がすっかり変わってしまっています。どうしたらよいかわからなくなってしまい、箱を開けてみることにしました。すると白いけむりが出てきて、浦島はあっという間におじいさんになってしまいました。竜宮城で楽しく過ごしている間に、何百年も経ってしまっていたのでした。

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