枯山水(かれさんすい)は、日本庭園や日本画の様式のひとつ。
池や遣水などの水を用いずに、石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式です。例えば、白砂や小石を敷いて水面に見立てることが多く、橋が架かっていればその下は水を表しています。石の表面の紋様で水の流れを表現することもあります。
室町時代の禅宗寺院で特に用いられ、発達していきました。従来の庭園でも、技法として庭園の一部に用いられることがありましたが、独立した庭園として造られるようになりました。日本庭園は水を得られる場所に築くものでしたが、枯山水様式の登場後は必ずしも水を使わなくとも造園が可能になりました。
西芳寺(下の方は池のある池泉回遊式庭園で上の方に枯山水庭園がある)や大徳寺の庭などが有名です。特に竜安寺の石庭は草木を用いず、塀に囲まれた庭に白砂と15個の石組のみで表現した特異なもので、その解釈を巡っては様々な説が唱えられています。
以上はいずれも砂庭を基本とする枯山水であるが、太山寺の安養院庭園のように砂を用いず石組だけで風景を表現する枯池式と呼ばれる枯山水も存在します。
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