素盞嗚尊(すさのおのみこと)

 
■ 出生地
  高天地
■ 古事記
  建速須佐之男命、須佐乃袁尊
■ 日本書紀
  素盞嗚尊、素戔嗚尊
■ 御利益
  諸病平癒、学業成就、商売繁昌
■ 主要神社
 ・八坂神社(京都府)
 ・熱田神宮(愛知県)
 ・津島神社(愛知県)
 ・熊野本宮大社(和歌山県)
 ・氷川神社(埼玉県)
 ・全国の氷川神社、八雲社、天王社、祇園社
 


素盞嗚尊について

  素盞嗚尊はイザナギが黄泉の国より戻り、穢れをみそぎによって落としたときに鼻から生まれたと古事記では記されている。天照大神、月讀神、素盞嗚尊からなる三貴子の中で末子にあたる。古事記によれば、イザナギは高天原を天照大神、夜を月讀神、海原を素盞嗚尊に治めるように言うが、素盞嗚尊はそれを断ってしまう。その後、イザナミのいる根の国へ行くと言い姉である天照大神がいる高天原へ向かい滞在するがそこで乱暴を働き追放されてしまう。高天原から追放され、出雲国に降り立った素盞嗚尊は肥河の上流で夫婦であるアシナヅチとテナヅチに出会う。夫婦には8人の娘がいたが、毎年古志からヤマタノオロチがやってきて娘らが次々と食べてしまった。このままでは最後に残った娘であるクシナダヒメも食べられてしまうので、クシナダヒメを妻として貰い受けることを条件に素盞嗚尊はヤマタノオロチを退治することになった。ヤマタノオロチを退治した素盞嗚尊は宮殿を作る地を探し出雲国の須賀へやって来ると「ここに来て、私の心はすがすがしい」と言いそこに宮を作った。宮が完成するとそこに雲が立ち昇った。そこで素盞嗚尊は「出雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る  その八重垣を」と和歌を詠んだ。素盞嗚尊はアシナヅチを呼び、宮の首長に任命した。

素盞嗚尊は様々な面を見せる神である。イザナギに反対して自分勝手に根の国へ行きたいと泣き叫ぶ子供のような面を見せるが、高天原では凶暴な一面をみせ天照大神を困らせた。その後、出雲では困っていたアシナヅチとテナヅチの問題ごとを解決するような英雄的な一面を見せる。日本初の和歌を詠んだりする文化的一面を見せたりもする。これは様々な神が集合し素盞嗚尊が創造されたという説、素盞嗚尊が成長する姿をみせているという説などがある。

 
 
 
 



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