由緒

 神宮の起源に関しては様々な古典により記されているが、現在、「日本書紀」に書かれた内容を通説としている。日本書紀によれば、祟神天皇5年に疫病が流行り民は荒れ反逆を起こすようになる。祟神天皇は朝夕と祈る日が続いたが、以前から宮殿で祀っていた「天照大神」と「倭大国魂神」に恐れを抱くよういなる。その後祟神天皇は「天照大神」を豊鍬入姫命に「倭大国魂神」渟名川入姫命に託す。垂仁天皇25年に天皇は「天照大神」を豊鍬入姫倭姫命に祀ることを命じる。倭姫命は「天照大神」を鎮座するため諸国をまわり伊勢国にたどり着く。
  伊勢国にたどり着くと「天照大神」が「この神風の伊勢の国は常世之浪の重浪よする国なり。傍国のうまし国なり。この国にいらむとおもう。」といい、倭姫命は五十鈴川、周辺に祠をつくり、磯宮とよぶようになった。



摂末社

伊勢神宮を構成する神社は、内宮、外宮、別宮、摂社、末社、所管社など125社あり、伊勢市をはじめ、鳥羽市、志摩市、松坂市など四市二郡にわたって鎮座している。皇大神宮が管轄する神社で「延喜式神名帳」に記されている神社を摂社とし、「神宮儀式帳」に記されている神社を末社としている。


宝物


国宝「玉篇巻第廿二」
重要文化財「紙本著色伊勢新名所絵歌合
重要文化財「神宮古神宝類」
重要文化財「太刀 銘吉信(附 糸巻太刀拵)」
重要文化財「太刀 銘次家」
重要文化財「太刀 銘俊忠(附 糸巻太刀拵)」
重要文化財「刀 折返銘有国」
重要文化財「毛抜形太刀」
重要文化財「古事記上巻」
重要文化財「古事記裏書」
重要文化財「古文尚書」
重要文化財「神宮法楽和歌 霊元天皇以下歴代天皇宸翰」
重要文化財「日本書紀私記」
重要文化財「日本書紀私見聞(春瑜自筆本)」
重要文化財「日本書紀私見聞(道祥自筆本)」
重要文化財「皇太神宮儀式帳 残巻」
重要文化財「度会氏系図(元徳元年十一月注進本)」
重要文化財「等由気太神宮儀式帳」
重要文化財「金銅透彫金具」
重要文化財「据台付子持」
重要文化財「角屋家貿易関係資料」
重要文化財「渋川春海天文関係資料」
選択無形民俗文化財「伊勢の「お木曳き」行事」
選択無形民俗文化財「伊勢の「白石持ち」行事」


年中行事

一月一日 歳旦祭
一月三日 元始祭
一月成人の日 成人の日の神楽
二月十七日 豊穣祈願祭
三月下旬 〜四月上旬 神宮奉納大相撲
四月十九日 月夜見宮春季大祭
四月 二十八〜三十日
神宮茶室の公開
四月下旬 植樹祭
五月五日 子供の日の神楽
五月上旬 神田御田植初
五月下旬 延寿神楽
五月下旬〜六月上旬 サツキと盆栽の奉納展示
六月上旬 (五日間) 神宮雅楽講習会
六月中旬 花菖蒲の献花
六月二十四日 伊雑宮御田植式
七月中旬 第51回神宮奉納花火大会
七月下旬 御塩浜の採鹹(さいかん)作業
七月下旬 瀧原宮の御祭(ごさい)
八月上旬 荒塩づくり
八月上旬 全国高等学校相撲東西対抗大会
九月の仲秋 神宮観月会
九月十五日 守武祭と記念俳句大会
九月二十二〜二十四日
秋の神楽祭と神宮茶室の公開
十月十五日
十月十六日
初穂曳(お伊勢大祭)
十月二十五日 伊雜宮調献式
十月下旬 滝原宮秋の御祭(ごさい)
十月下旬〜
〜十一月中旬
菊花の奉納
十一月五日 倭姫宮秋の例大祭
十一月中旬〜
一二月下旬
新穀感謝祭
十二月一日 御酒殿祭

十二月二十日

大麻暦奉製終了祭
十二月二十三日 天長祭
十二月三一日 大祓



御祭神
  • 天照坐皇大御神あまてらしますすめおおみかみ(内宮)
  • 豊受大御神とようけのおおみかみ(外宮)


相殿神
  • 天手力男命アマノタヂカラオノミコト(内宮)
  • 万幡豊秋津姫命ヨロズハタトヨアキツヒメノミコ(内宮)
  • 御伴神三座(外宮)


アクセス
  • 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1番地
  • TEL : 0596-24-1111  FAX : 0596-27-0520
  • 内宮 <近鉄>宇治山田駅からバス15分 <伊勢自動車道>伊勢西インターより5分 
  • 外宮 <JR・近鉄>伊勢市駅から徒歩5分(600m) <県道>伊勢市駅前で右折1分

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